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上意下達に従うということ

2021.11.11

お知らせ

戦争は恐ろしい。

おそろしいのは何も国家どうしの殺戮とかではなく、個々の価値観を国家が否定することだ。

国家だけでなく、所属する会社やコミュニティも同様のことが言える。

おかしいと違和感を持つことを否定され、「権力」または「同調」という圧力で抑えられる。

「いうことを聞け!」上からの指示に従わないと叱られる。

あるいは「みんなそうしてるから」と、不協和音を感じながらも周囲に合わせていく。

上層部や権力者に疎んじがられるより好かれた方がいい。

仲間はずれになるより群の中で守られている方がコンフォータブルだ。

だから命じられた通りに、ただ動けば良い。

思考停止で、言われた通りにすれば叱られはしない。

国家や(家長、権力者)に忠誠を尽くすことが、何よりも「正しい」。

 

以前、神戸元町で観た映画のこと。

「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」

目的を知らされずに言われた通りのルールを守ることが美徳とされる日常において、かつて日本が経験したあの戦争を風刺しているところが痛快だ。

 

 

朝8時の始業とともに言われた通りの慣習のもと同じルーティンを17時まで繰り返す。

一人の権力者のもと、過去からのやり方そのものを疑問視する課題発見意欲が疎くなってくる。

その結果、非合理的な作業が漫然と吹きだまっていく。

先の戦争で従った者の末路は悲惨だ。

国家は責任を取ったというのか。

会社もそうだ。センスのないトップの上意下達は国家犯罪に近い。

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