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久美子社長の留任が決まりました

2020.08.02

大塚家具

7月30日
大塚家具の上場廃止のカウントダウンが始まりました。4期連続で営業損益と営業キャッシュフローがマイナスとなったことから、22年4月30日までの2年間で営業黒字化しないと上場が廃止されてしまいます。

現在のコロナ渦で巣篭もりが増えてインテリア需要も増すかと思いきや、大塚家具側ではコロナの影響で合理的な算出が困難とし、通期業績予想を未定としています。

しかも、30日の発表からわずか1日で30円近く株価が下落しています。これは、株主が現状を望んでいないという表れなのでしょうか。

まさかの留任

そこで私が最も注目していた久美子社長の処遇についてなんですが、続投が決まりました。
いちおう2021年の3月31日までは久美子社長の留任との情報は聞いていましたので、その通りになったのではありますが、正直言いますと、久美子社長を応援できるのは7月を持って最後かなと思っておりました。

というのも、7月30日の取締役会の直前で臨時総会が開催され、定款変更がなされ役員の変更動議が出されたのです。

従来の役員8名(山田電機4人+大塚家具4人)にヤマダ電機の1名が追加され、役員構成の過半数をヤマダ電機で抑えたのです。この時期にヤマダ電機側の役員を過半数にするということは、自然の流れから見て久美子社長の存続は危ぶまれるでしょう。とは言え、首の皮一枚で繋がった感はありますが、来年の4月までは背水の陣で耐えて欲しいです。

留任決定で溜飲を下げてはいけない

家電事業の脱却に意欲を見せるヤマダ電機は大塚家具買収に続けて、レオパレスの買収も視野に入れてきました。家電を軸に家具や施工実績のあるレオパレスとともに、家族単位の総合インフラ事業を目指すようです。

共通しているのは、どちらもお家騒動やスキャンダルでフラフラになっている企業です。買収の意基本セオリーとも言えるのでしょう。インテリアの大塚家具もハウス施工のレオパレスも事業性のグッドとバッドに分けて、残せるものだけ篩にかけてリビルドしていく戦略です。

大塚家具再建に資金的にも苦しいヤマダ電機ですが、レオパレスは候補としてともかく、総合ハウスメーカーへの野望は変わらないでしょう。一戸建てハウスメーカーを目指すヤマダ電機に追従するしかない大塚家具としては、インテリアの位置付けとしてはもはや部屋のパーツとして認識されるのでしょう。

そうなると将来的にはショールームで家具を販売する発想から、モデルルームでセット売りという発想に転換されるべきでしょうか。

どちらにしても、77億円マイナスのどん底からのスタートですから、プライドもなんもかんもかなぐり捨てて茨の道を突き進んで欲しいです。

後継者の代表として意地を見せてください。応援してます。

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