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裁判を傍聴したことありますか(其の壱)

2022.06.26

余談

裁判を傍聴したことがあるか?と尋ねると、

たいがいの人は「ない」と答えます。

それだけではなく、

「そんなに暇じゃない」とか「自分に関係のない裁判見たってつまらない」

そう思われるのが常です。

自分もそうでした。あの日までは。

実は、私、前社で贈収賄事件に関わった事があります。

現場代理人を担当した時、市役所の工事監督が下請業者に金品を要求し、授受していた。このあたりの事情は複雑なので、割愛しますが、私は当事者ではなく参考人として捜査に協力しました。

自分が関わった事件なので、その経緯が知りたくて毎回傍聴しました。地元では大きな事件だったので、ニュースに取り上げられました。

でも残念ながら初公判はメディアで満席。。結局、傍聴できずに悔しい思いをしました。

次回の公判期日を知りたくて、恐るおそる裁判所に電話してみました。すると、拍子抜けするほど淡々と丁寧に教えてくれます!まるでお店に在庫を確認するようなお手軽なのには驚きました。

そして、指定された期日に行ってきました。

京都地方裁判所。

身体検査や身分証明など、めんどうな手続きは一切なく、映画を見る感覚で傍聴できます。もちろん無料。駐車場も入口で守衛に「傍聴です」で無料です。。

裁判所1階のカウンターに、当日の裁判期日表というファイルが置かれており、時間と被告人の名前と罪名、部屋番号を確認して、そのまま入室して裁判長が来るのを待ちます。

裁判長が入室すると、傍聴者も全員起立、一礼して、淡々と機械仕掛けのように裁判が始まります。
人定質問〜冒頭陳述〜証拠調べ一応の流れが終わったら、次回期日を決める。

この期日の決め方が機械的な裁判とは対照的で、私には衝撃的でした。

その場で裁判長と検察官と弁護人の3人で決めるのです。

それぞれ予定帳取り出して、

「あーその日は全日アウトです」

「3時ならオッケーです」

「じゃ何日の何時で」

まるで飲み会の時間を決めるそんな感覚ですよ。被告人の予定が一切無視されてるところは地味に笑えます。(つづく)

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